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【医師に聞いた】MRとの面談は対面それともオンラインが多い?希望する方法も調査

「【医師調査】新型コロナウィルス5類移行から1年、医師とMRの関係はどう変化した?」の調査を受け、今回はMRとの面会について、対面とオンラインどちらが多いのか、さらにどちらを希望するかも合わせて聞いています。
コロナ禍真っ只中の2022年と5類移行から1年たった2024年で比較をしていますのでぜひ参考にしてください。

アフターコロナで対面での面会が増加!

MRとの面会方法

医療業界はもちろん、その他の業界でも、コロナ禍でオンラインが普及し、働き方改革が推進されました。
2022年にはオンラインが多いと答えた医師は22.7%でしたが、2024年のアフターコロナでは10.5%と減少しています。
また、2024年では約6割が対面がよいという回答となり、対面での面会の増加に加えて、対面での面会を希望する医師が多くなっています。
「MRとの面会機会はない」という回答は変化がありませんでした。

面会方法について医師の皆さんのコメントをご紹介します。

「対面が多いし、対面が良い」

50代 男性 勤務医 精神科
院内勉強会は当院では未だ行われていませんが、MRさんと話をしてもいいかなと思う先生は、たまにMRさんが近隣のホテル会議室を借りて薬説をするので、そこに行って、弁当をいただきながら話します。仕事後のゆったりできる気晴らしのひとときです。もちろん、MRなら誰でもいいわけではありませんが。
オンライン面会なんて鬱陶しいものは一切利用しませんね。

40代 女性 勤務医 小児科
オンラインだと日程を調整しないといけないし、急患対応の時などは対面であれば秘書さんに今対応できないと言ってもらうこともできるが、オンラインだとただ待たせるだけになるので対面が良いと思います。

60代 女性 勤務医 呼吸器内科 一般内科 感染症科
対面ですが、あらかじめアポイントを取ってもらい、総合受付から呼んでもらってます。そうすれば忘れることもないしMRさんも時間のロスがない。オンラインは時間を覚えていないといけないから嫌です。

40代 女性 勤務医 産婦人科
オンラインというものが苦手なので、対面がいい。
添付文書には載っていない薬剤使用上のコツを教えてくれるのは嬉しい。当科的には、副作用で不正出血が起こったときの薬剤の使い方とか。

40代 女性 勤務医 循環器内科 一般内科
オンラインだと日程調整もメールでやりとりしないといけないし、来てくれたMRさんを待たせてしまうのは悪いけれど、緊急が入った時など対面の方が融通が効くのでありがたい。

40代 男性 勤務医 精神科 救急医療科
直接会って、話したほうがやりやすい。オンラインでもよさはたくさんありますが、当方も画面越しだと緊張してしまい、言いたいことが言えなくなるから、対面がべータです。

60代 男性 開業医 一般内科 循環器内科 小児科
オンラインでは大した情報が入りません。もっとMRの対面活動を充実して欲しいものです。企業が人を減らす、育成できないのは将来的には大きな問題に繋がります。

50代 男性 勤務医 一般内科 漢方医学 総合診療 小児科 整形外科・スポーツ医学
ITに頼るコミュニケーションにはずっと違和感を感じ続けています。MR面会も講演もリアルに限ります。五感を使う手段が大事だと信じています。


「MRとの面会の機会はない」

70代以上 男性 勤務医 一般内科 腎臓内科・透析
昔はMRとしばしば面会したが、最近はネットの講演や討論で新薬の知識が得られるため、MRとの面会は対面もオンラインも不要になった。従来型のMRは消えゆく職種かもしれない。

40代 男性 勤務医 老年内科
医局に顔を出すことが少なくなったこともあり、MRとの面会の機会はなくなった。MRと面会するのであれば、文書で公開できないような複雑な状況に関する情報がほしい。

30代 女性 勤務医 麻酔科
私自身が1:1で面会する機会はありません。薬説という形では、対面が多くなっています。オンラインだと片手間に聞く感じになってしまうので、対面の方が好きです。

60代 男性 勤務医 健診・予防医学 呼吸器内科 呼吸器外科 産業医 その他
MRさんとの面会は当方が希望する際以外はしなくなりました。ネットの情報がかなり充実してきたからです。今後も必要時以外はお会いすることはないと思います。


「オンラインが多いし、オンラインがよい」

40代 女性 勤務医 腎臓内科・透析
オンラインがお互いに楽、正直、MRさんとの面会はあまりメリットを感じず、オンラインで学術の人と直接話すほうが参考になる。

60代 女性 勤務医 腫瘍内科 その他 消化器内科 緩和医療
ただの宣伝などならオンラインで十分。もっとしっかりした打ち合わせや相談は対面が良い。

40代 男性 勤務医 放射線腫瘍科
コロナ禍の恩恵のひとつだと思いますが、オンラインで事が足りることがよくわかりました。

30代 男性 勤務医 腎臓内科・透析
対面であったほうが良いときもあるけれど、基本的にオンラインが楽で良いと思います。

50代 男性 勤務医 その他
対面とオンラインが同じぐらいです。できればオンライン、面会に機会を減らしたい。


「対面が多いが、オンラインが良い」

60代 男性 勤務医 代謝・内分泌科 消化器内科 腎臓内科・透析 循環器内科 膠原病科
未だ、当院でも新型コロナ感染症者が次々と入院している。諸事情により、医師として勤務する医療機関でMRさんとの直接面談は避けるべきかと考える。オンラインでの面談の方が良いと考えられます。

70代以上 男性 勤務医 一般内科 代謝・内分泌科
MRにとっても面会は労力がいるし、効率がわるいはず。ずっと前の忖度時代のMR活動は改善すべき。銀行員が少なくなったようにMR数も減らし、薬価削減につなげるべき。

50代 男性 勤務医 一般外科
ほとんどはわざわざ足を運んでもらうほどの用事もないし、資料も紙でもらうより、デジタルでもらう方がゴミにならない。

50代 男性 勤務医 病理 皮膚科
コロナ禍のおかげでオンライン面会できるように。コロナは日本の遅れていたDXを進めてくれました。

50代 男性 勤務医 消化器外科
最近では対面が増えてきましたが、以前よりかなり少ないです。オンラインも慣れてきましたので。


「オンラインが多いが、対面が良い」

50代 男性 勤務医 感染症科 呼吸器内科
当院では対面でのMRとの面会に制限がかかっているのでオンラインにしてもらっていますがやはり対面が良いです。

70代以上 男性 勤務医 精神科
MRなら誰でもというわけではないが、やはり対面の方が情報量、特に薬剤以外のものが多い。

60代 男性 勤務医 一般外科 消化器外科 乳腺・内分泌外科
オンラインの方が時間がかかることが多いので対面の方が良い。

30代 男性 勤務医 精神科 一般内科
時間的な問題でどうしても夜間オンラインが多くなります。

40代 男性 勤務医 消化器外科 一般外科
意外と、医局内のPCでオンライン面談は行いづらい。


対面での面談のメリットとして、

  1. 直接的なコミュニケーション

  2. 柔軟な対応が可能

  3. 気晴らしの場として利用

  4. 実践的なアドバイスが得られる

  5. 伝統的な信頼関係の維持

などが挙げられました。デメリットとしては、

  1. スケジュール調整の手間

  2. MRの質に依存する

などがあるようです。

医療DXが急激に加速したことにより、オンラインでもさまざまな医療情報が取りやすくなっている今、MRは専門的な意識や正しい情報を伝えるスキルはもちろん、日程調整など医師への気遣いが必要なのかもしれません。

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