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【医師調査】新型コロナウィルス5類移行から1年、医師とMRの関係はどう変化した?

患者さんにより良い医療を提供するため、互いに協力し合う医師とMR。
MR(Medical Representatives)は、日本語で表記すると「医薬情報担当者」です。
病院や診療所を訪問して、薬の品質や有効性、安全性について情報提供するだけでなく、看護師向けの勉強会を開催するなど、医療現場をサポートしています。
そんなMRと医師はどのくらの頻度で情報交換を行なっているのでしょうか。
2023年と新型コロナウィルスが5類に移行してから1年となる2024年5月を比較してみました。

MRとの面談頻度、年に1回未満が減少し面談頻度は微増傾向

調査日:2023年1月22日、2024年5月11日

2023年は「年に1回未満/MRとの面会はない」と回答した医師が最も多かったのに対し、2024年は「週1回以上」と高頻度でMRと面会している医師が最も多いという結果に。
気になる医師のコメントを見ていきましょう。
※すべて2024年の調査結果より抜粋

「週1回以上」
50代 男性 勤務医 一般内科 漢方医学 総合診療 小児科 整形外科・スポーツ医学
以前は毎日のように面談していましたが、現在の勤務先がMR面会を制約しているため、週1回程度の面会です。私としては思うようにコミュニケーションが取れないことが不満です。また、先着順の予約なので、複数人体制のメーカーが毎週のように面会枠を取りに来るので、同じ薬の話ばかり毎週聞かされて辟易しています。MR活動に以前ほど力を入れなくなったメーカーの姿勢が残念です。医師コンテンツでなく、MRとの対話、情報共有が今でも一番の情報源と信じています。

「週1回以上」
60代 男性 開業医 眼科
コロナ禍の時は2~3度オンラインの面談を受けたことがありますが、最近は直接お会いしています。しかし以前より頻度は減っています。

「週1回以上」
60代 男性 開業医 一般内科 消化器内科
MRさんとの面談は好きです。いろいろな情報が聞き出せる方が特に好きですね。オンラインは嫌いです。

「週1回以上」
40代 女性 勤務医 循環器内科 一般内科
コロナ前よりは明らかに減りましたが、勉強会なども復活してきているので会う回数は多いです。

「週1回以上」
70代以上 男性 勤務医 脳神経外科

面会の依頼があれば必ずお会いしています。半分は世間話や音楽のはなしです。相性のいいMRさんとは月2回程度お会いしますが、興味深い話が聴けないMRさんとは疎遠になります。

「隔週程度」
50代 男性 勤務医 一般内科 血液内科

基本的には来るものは拒まずです。雑談のなかに予想しないきっかけで新しいことを教わることも多いので、なるべく対応するようにしています

「隔週程度」
40代 男性 勤務医 整形外科・スポーツ医学

コロナ禍で一旦来院が途絶えましたが、ここ最近は勉強会、座長公演の依頼などが来るようになりました

「隔週程度」
60代 女性 開業医 一般内科 小児科 皮膚科

小児科関連の新しいワクチンが発売されているため、最近は面会の機会が増えました。

「月1回程度」
60代 男性 勤務医 整形外科・スポーツ医学

コロナに関係なく、働き方改革で若手医師の当直明けの配慮、慢性人手不足のため
業務がひっ迫しており、必要ない面会は受けない。

「数か月に1回程度」
60代 女性 開業医 眼科

アポイントがなければあえなくなったので、数カ月に1回くらいの頻度になりました。わざわざこちらからアポイントを取るのは面倒なので、MRからの連絡があれば会うようにしています

「数か月に1回程度」
50代 男性 勤務医 心臓血管外科

コロナ以降の面談条件が厳しくなったのに加え、働き方改革で、時間的にも厳しくなっており、更に減ると思っています。

「数か月に1回程度」
30代 男性 勤務医 消化器内科

5類に移行したが、院内規則の詳細な変化は末端の医師まで届いておらずなんとなく控えている現状にある。

「半年に1回程度」
60代 男性 勤務医 呼吸器外科

頻回だと面倒くさいし、時間を取られたくない。しかしこちらで検索しないような最新情報などは入手したい。

「年に1回程度」
60代 男性 開業医 一般外科

COVID-19流行依頼、アポイントメント制となってからはほとんどありません。

「年に1回未満」
50代 男性 勤務医 総合診療 循環器内科 一般内科

面談はお断りしていますが、内科医全体での院内勉強会では顔を合わせております。必要により質問をすること機会はごく稀にあります。

「年に1回未満」
40代 男性 勤務医 老年内科

医局にいる時間が非常に短くなった(新型コロナウイルス感染の流行とは関係なく)から。

「年に1回未満」
50代 男性 勤務医 一般内科 健診・予防医学 呼吸器内科 老年内科

新型コロナウイルス感染症をきっかけに面談禁止となりました。その後も特に困ったことはなく面会することもありません。


コメントを見てみるとコロナ禍ではオンラインでの面談も行っていたようですが、対面での面談に戻っているというコメントも多く見られました。
直接の対話や情報共有を通じて得られる情報の深さや即効性を重視しているようです。
ただ、働き方改革やコロナ禍を経て、アポイント制に移行した医療機関もあるため、時間に制約ができた結果、実際に会う頻度は減っていると感じている医師が多くなりました。

MRの活動は、新薬の情報提供だけでなく、看護師向け勉強会の開催など、医療現場をサポートする多方面に渡る役割を担っています。これらの活動が、新しい医薬品や治療法の導入を促し、結果として患者さんへのより良い医療提供に貢献しているのでしょう。

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