歯の健康維持どうしてる?医師の歯科受診頻度を調査!
歯の健康と全身の健康は密接に関連しており、口腔内の状態が多くの全身疾患に影響を及ぼすことが明らかになっています。
私たちの日々の健康管理に欠かせない歯科診療について、普段は患者さんの健康を守る立場にある医師たちが、自身の歯の健康をどのようにキープしているのか、受診頻度とその理由を聞いてみました。
医師の約半数が「定期的に通っていない」!?
医療の専門家であっても自身の口腔ケアを十分には行えていないようで、医師の約半数(44.7%)が「定期的に通っていない」と回答。
ここからは、医師のコメントをチェックしていきましょう!
定期には通っていない
60代 男性 勤務医 精神科 一般内科 老年内科 漢方医学 心療内科
歯周病のウィークポイントを抱えていながら、忙しさにかまけて足が遠のいております。本当に困ったときだけ駆け込んで「何とかせよ」という不良患者です。
とても自分の患者さんには偉そうなこと言えません。主治医の先生ごめんなさい。
40代 男性 勤務医 腎臓内科・透析 一般内科 代謝・内分泌科 膠原病科
生まれてこの方、歯科を受診したことがありません。虫歯になったことはないですが、年齢とともに歯周病は気になっており、歯科検診も行った方がいいと思っています。
40代 男性 勤務医 整形外科・スポーツ医学
詰め物が取れてしまった時くらいしか通っていません。本来なら、定期検診した方が良いとは思っていますが、なかなか時間がなくて、出来ていません。
月に1回以上
40代 男性 勤務医 血液内科 腫瘍内科 膠原病科 一般内科
なかなかクリーニングだけで済ませてくれない。いろんな処置をしようとするので、気軽に頼めるところを探すのが大変。
40代 男性 勤務医 血管外科 心臓血管外科 一般外科
毎月歯科にかかっており、クリーニングと齲歯のチェックをしてもらっている。
2-3か月に1回程度
20代以下 女性 勤務医 その他
大学時代はちゃんと3ヶ月に一回歯科検診に行っていて在学中一本も虫歯にならなかったのですが、働き始めて半年ぶりに検診に行ったら虫歯見つかりました。生活習慣が大きく変わったのが原因だと思います。まだエナメル質の部分の虫歯だったので痛みもなく治療も一度で済んで、やはり歯科は歯が痛くなる前にいくべきところだと思いました。
30代 男性 勤務医 呼吸器内科
医者をやっていると口腔内環境と寿命が相関するのだろうと感じます。60-70歳で重症な肺炎になる患者は口腔内環境と認知機能が悪い方が多い印象です。自分は健康のためと思い歯科定期受診をしています。
4-6か月に1回程度
50代 女性 勤務医 一般内科 放射線科
半年に一度歯のクリーニングに行っています。定期的に行くことにより、普段から歯磨きなどに気を付けるようになり、口腔内のトラブルも少なくなりました。
40代 女性 勤務医 麻酔科
麻酔科医は口や歯の診察を毎日しますので意識は高いかもしれません。中年以降だと歯が健康な人が少なくて自分も気をつけようと思うようになりました。
1年に1回程度
20代以下 男性 勤務医 その他
幼少期から見てもらってる医院があるのでそこで対応していただいてます。もっとこまめに通いたいですが歯科の開業医の現状を見るとそれも厳しそうな印象を受けます。
30代 男性 勤務医 脳神経外科
歯のステインが気になり出すのが数ヶ月~半年くらいなので以前はそのくらいで通っていたがコロナ禍で行く機会をおさえている。
月に1回以上通院している医師から、年に1回程度、または痛みや具体的な問題が生じた時のみ訪れるという医師までさまざま。特に、歯科への定期的な訪問の重要性を理解していながらも、忙しさを理由に訪問を先延ばしにしているケースが目立ちました。
一方で、歯科訪問を健康管理の一環と捉え、定期的な検診やクリーニングを受けている医師も。
口腔内の健康が全身の健康状態に影響を及ぼすこと、また、早期発見・早期治療によって将来的な健康問題を予防できることを理解しつつも、医師たちも一般人と同様に、日々の忙しさに追われ、歯科診療の重要性にもかかわらず、実践することができていないようです。
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