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医者になってからの海外留学経験は2割! エピソードも紹介

グローバルに働くことが当たり前になってきている世の中ですが、医師はどの程度海外留学を経験しているのでしょうか?

留学経験者と未経験者の両方の視点から、海外での学びが医師にもたらす可能性、そして国内での専門性を深める重要性について調べてみました。
留学を選ばない医師の理由や、国内でのキャリア構築において彼らがどのように国際的な経験を得ているか、さらに留学を経験した医師の意見を聞いてみました。


医師になってから留学経験ありは約2割

今回の調査結果によると、実際には約20%が医師になってから留学経験があり、約70%の医師は留学経験がないことが明らかになりました。
医師になる前よりも、なってからの方が留学経験が多いのは、意外な結果ですね。

医師調査 海外留学経験

留学経験あり

医師になってから留学経験がある
研究のために留学しました。複数の大学および研究所があるため日本人が多い地域でしたので、色々な大学かつ診療科の先生方と交流できて楽しかった記憶があります。自分は研究が楽しくてそれなりの成果をボスに持っていき、留学年数は延長されて待遇も年々良くしてもらえました。当時の先生方の留学スタンスは様々で、いわゆる遊学の先生はそのボスにあっさり切られていました。まだ海外留学が箔つけで遊びだった人もいた時代です。私達は留学して帰国しても浮かばれない世代の走りでしたが、今は本当に留学への考え方が変わりました。若い世代がいずれAIにとって代わられそうな臨床医を目指すのではなく、研究も臨床も世界を知ることは本当に大切なのに残念だなと思います。
(50代 男性 勤務医 緩和医療 精神科 その他)

医師になってから留学経験がある
在籍する大学医局が歴代スタッフを送っている、アメリカの医療機関に留学しました。現地の医療機関に在職の日本人医師が受入れてくれる形式で、ほかにも日本の大学病院から医師が留学していました。
残念なことに臨床参加皆無で、研究用の小部屋を提供されたものの研究設備はなく、その小部屋で論文に目を通す等で日々過ごさざるを得ませんでした。
日本から留学する医師は、妊娠した嫁を伴い現地で出産して米国籍を取得させ、あるいは米国を広く旅行し、また現地の日本と共に麻雀やカラオケに興じるなど、海外留学と称してその実長期有給休暇を満喫していました。
(50代 男性 勤務医 麻酔科)

医師になる前に留学経験がある
恩師が二度留学しなさいとおっしゃいました。一度目も自分ではこれを学びたいと思って行きましたが、恩師によれば一度目はその国をみること生活すること、二度目に学問を深めることを目的にと。その国の悪いところはいやでも見えるのでなるべく良いところをみるようにと言われ25年経ってもそうだなと思います。
(40代 女性 勤務医 一般内科 リハビリテーション科)

留学は、医師にとって研究の機会を提供するだけでなく、異文化への理解を深める重要な手段。留学を経験した医師が多様な形で影響を受けていることがわかりました。
留学経験がない医師にも意見を聞いていみました。

留学経験なし

留学経験はないし、予定もない
行ってみたかった時期もあるが、ちょうど大学勤務時(大学院)は教授交代に伴い医院が激減し人手が足りない時期だった。数年後大学院を卒業すると今度は遠方に転勤になり留学どころではなくなった。そこは国際的な町でアメリカ人を何度か診察する機会もあり、英語に多少自信はついたがまた転勤となった。それっきりである。渡りに船でチャンスが巡ってくる人も中にはいると聞く。
そうでなければ絶対留学すると強い原動力がないと通常業務に流されてなかなかできない、ように思える。
(40代 男性 勤務医 腎臓内科・透析 泌尿器科)

留学経験はないし、予定もない
大学院卒業後に話はあったが臨床業務に従事したかったので拒否しました。後輩が行って金銭面が大変だったと聞きましたが人生の中でいいエッセンスにもなったとのことでうらやましさ半分、行かなくてよかった半分といったところでしょうか。
(50代 男性 勤務医 泌尿器科)

留学経験はないし、予定もない
外国人の親族がいるので、よく海外いく(コロナ禍前にいっていた)し、文化、語学については、国内にいながら留学している感じ。学問としてひとり武者修行という意味では、未体験。今は必要性は感じない。
(40代 女性 勤務医 一般内科 神経内科 総合診療 小児科 精神科)

医師たちが留学経験を持たないさまざまな理由や、留学に対する考え方、そして留学以外で専門性を高める方法など、医師のキャリアにおいて留学は一つの選択肢であるものの、それが必ずしもすべての医師にとって最適な道ではないようです。

留学だけに留まらない!医師のキャリアには多様な選択と専門性向上の道がある

医師たちの留学経験についての考え方はさまざま。例えば、職務上の忙しさや家族の事情、財政的な制約などが留学への障壁となることがあります。
留学がキャリアにとって重要なステップだと考える医師もいれば、国内での経験を重視する医師も。国内での研修、国際的な会議への参加、オンラインでの学習など、留学以外で専門性を高めるさまざまなアプローチを選択しているようです。

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