災害時の対策は万全?医師に病院の防災グッズ・備蓄品の有無を調査
災害大国ともいわれるように、日本は自然災害が多い国と言われています。突然起こる災害に対して、特に命を預かる医療機関では万全の防災対策が求められます。医師の勤務先である病院やクリニックの災害に備えた防災グッズや備蓄品の現状を調査してみました!
約65%が何かしらの防災グッズ&備蓄をしていると回答
約65%の医師が勤務先で何らかの形で防災グッズの準備や備蓄をしていることがわかりました。しかし、その具体的な内容や備蓄量、定期的なメンテナンスや訓練の実施状況には、大きなばらつきがあるようです。
防災グッズも備蓄もある
50代 男性 勤務医 麻酔科
あるはず。職員が暴風雨等で帰宅困難になった時には、水や乾パンの配給がありました。また、水道管の破裂事後が市であった時には、ペットボトルの水の配給もありました。また定期的な入れ替え時に、賞味期限切れ直前物品の配給もあります。
50代 女性 勤務医 皮膚科 形成外科 老年内科
自分のロッカーに、1日分程度の備蓄と、携帯ラジオ、懐中電灯などを備えてあります。もちろん自分で購入して。
着替えや寝袋などは、もともと置いてあるので、ちょっと追加した程度ですけれど。
30代 女性 勤務医 小児科
ありますが、日常業務が忙しく防災訓練などに参加できていないので、どの程度あるのか、どこにあるのか把握できていないので、有事の際には有効利用できる自信がありません。
防災グッズのみある
60代 男性 勤務医 泌尿器科 腎臓内科・透析
緊急時のグッズは、用意されている。備蓄は、スペース的に負荷で、日常的な、備蓄のみである。緊急時は、追加ができる体制がある。消耗品より、機器の損傷があれば、医療続行負荷で、協力体制も出来ている。
40代 男性 勤務医 腎臓内科・透析 一般内科 代謝・内分泌科 膠原病科
非常用持ち出し袋は準備していますが、1年に1回中を確認しているくらいであり、食料品や水まで定期的に管理するのは難しそうです。
50代 女性 勤務医 一般内科
クリニックなので食品系の備蓄はありませんでした。持ち出し袋はありません。水はありますが… 課題として取り組んでみます。
備蓄のみある
60代 男性 開業医 一般内科
定期的に訓練はしていますが、コロナ禍で形骸化してきた様に思います。備蓄については一応はあるものの、その量がどのくらいに匹敵する量なのかは分かりません。
30代 男性 勤務医 救急医療科 集中治療科 放射線科
職場では備蓄はあるだろうが、普段常駐している場にある防災グッズなどの場所などは全く不明。確認するタイミングもない。よく考えれば危ない。
40代 女性 勤務医 一般内科
期限間近の食料品がたまに「ご自由にお取りください」となるので、食料品はあるのだと思います。
何も準備していない
60代 男性 開業医 皮膚科
住宅地の無床診療所で、従業員も近隣のパートだけなので、災害時は安全確保が確認されたら直ぐ帰宅としています。
60代 男性 勤務医 放射線科
水や簡易トイレ、ソーラー発電、非常持ち出し、などいずれも準備しておこうと思いつつ、まだしていません。
60代 男性 勤務医 循環器内科
入居しているビルには防災部があり、定期訓練もありますがクリニックでは特別な備蓄やグッズはありません。
医療機関における防災対策は、個々の意識や機関の方針による大きな差があるようです。
災害は予期せぬタイミングで発生しますので、医療機関としても防災グッズや備蓄品の整備、定期的な訓練といった対策を見直し、強化していく必要がありそうです。
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