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四半世紀以上にわたり医療業界に特化したプロモーションを展開、メドピアグループのコルボ代表・内堀さんにインタビュー

メドピアグループにて、ヘルスケア専門のセールスプロモーションを展開する株式会社コルボ(以下コルボ)。創業以来、四半世紀以上にわたり、医療・ヘルスケア分野に特化したプロモーションやコンテンツ制作を行っています。社内で学術情報の企画から制作までを一貫して担当、医療従事者向けのツールや資料の制作に強みを持ち、法規制を遵守した高品質なアウトプットが特徴です。

そんなコルボがグループシナジーをさらに高めるため、2024年7月にメドピア本社のある銀座松竹スクエアに移転!
今回は、コルボ移転を記念し、代表取締役社長の内堀雅彦さんに、コルボの全貌、そして将来の展望についてお伺いしました。

株式会社コルボ 代表取締役社長 内堀 雅彦さん

株式会社コルボ 代表取締役社長 内堀 雅彦さん
1988年に聖路加国際病院に入職し、人事ほか様々な部署を経験した後、1993年に株式会社コルボを共同で創業。2020年に代表取締役社長に就任。


医療専業プロモーションカンパニーの先駆者、コルボ設立の背景

創業の経緯を教えてください

内堀:広告会社出身の前社長と出会い、ヘルスケア分野のコミュニケーションツール制作を主軸とする会社を1993年に設立しました。創業当初は、前社長、デザイナー1名と私を含む5名でスタートし、以前病院に勤めていたこともあり、医療業界の知識があった私はセールスとして飛び込み営業から始めました。
当時は、熱心に通うことで受付の方が「ちょっとお会いしますか?」と言ってくれることもあり、そこから取引に至ったこともあります。

そこからどのように事業を拡大させていったのでしょうか?

内堀:コルボを起業した当時、アメリカではすでにヘルスケア専門のプロモーション活動は普及していました。しかし、日本には医療機器や病院のプロモーションを手掛ける広告代理店はほとんど存在せず、これはチャンスだと感じました。
そこで、循環器領域でデバイスを手掛ける企業をターゲットに、徐々に取引を拡大し、医療機器メーカーに対するプロモーションに注力しました。医療分野は規制が多く、誤解を生まない正確な情報伝達が求められます。
また、医療機器メーカーの方が先生に説明する際に使用するツールの制作には、製品を一目で理解できるような工夫も必要です。制約が多い中でも、ベストを尽くしてよいものを仕上げる必要があります。
また、特にグローバル企業はブランドの一貫性を強く重視しています。そのため、どのパンフレットを見ても、そのメーカーとわかるようにデザインすることが求められます。

メディカルライティングが肝、プロモーションコードを遵守したクリエイティブ制作

どのようにクライアント様のクリエイティブを作り上げているのでしょうか?

内堀さん:まず、アカウントエグゼクティブが営業としてクライアント様のニーズやご意向を伺います。
その後、具体的なプロジェクトに進展すると、クリエイティブチームが対応します。クライアント様と直接クリエイティブの話をするのは、クリエイティブディレクターやアートディレクターで、企画からデザインまで全体を見渡しディレクションをします。
また、コルボには、学術情報部にメディカルライターが在籍し、クライアント様の伝えたいメッセージのキーポイントを原稿に落とし込みます。メディカルライターには、生物・化学系の博士号/修士号取得者や、薬剤師/看護師経験者などのバックグラウンドを持つ者も多く、確かな医療知識を基にした質の高いライティングが可能です。
その原稿を基に、より価値を持たせるためのグラフィック・映像化を行うため、デザイナーや映像部スタッフが緊密に連携しプロジェクトを進めていきます。

さらに、より双方向性の高いコミュニケーション機会創出にも対応できるよう、Webサイト設計・構築や展示会ブース設計を専門とするクリエイティブチームも活躍しています。
このように、コルボではクリエイティブチームが一丸となってプロジェクトを進めています。質の高い資材制作やコミュニケーション機会創出をワンストップで提供できる体制が整っています。

コルボのクリエイティブ制作について、どのような特徴があるのでしょうか?

内堀さん:医療機関は、医療機器という命にかかわる商品を扱っているため、プロモーション規制も多いです。その規制を守りつつ、いかにして製品の魅力や伝えたいことをパンフレットや映像に落とし込むかが重要になります。
そういった意味で、クリエイティブ制作の肝は学術ライティングと言えます。コルボには、そうしたプロモーションコードに精通した多くの学術ライターが在籍し、様々な制約をクリアした学術情報整理が可能です。また、医学専門の校閲担当者も在籍し、情報の正確性を担保しています。
コルボ社全メンバーの内、6割以上がライターとクリエイターで構成されています。

クライアント様からはどのようなお声をいただくことが多いですか?

内堀:コルボの強みは、お客さまから「発注から納品までコミュニケーションが非常に心地よい」と言われる点です。
これは、各プロセスにおいてクライアント様とのスムーズなコミュニケーションを大切にしているからこそです。クライアント担当者も人間ですので、彼らの立場や評価を考慮しながら対応することが重要です。できる限りご要望に応える姿勢を持つことが大切だと思っています。

そういった姿勢が、社内全体に浸透しているんですね。

内堀:そうですね、リーダー会議などを通じて、リーダーからスタッフ全員にこの考え方が共有されています。
長く付き合っているクライアント様であれば尚更です。少しでも手を抜くとすぐに気付かれてしまいますし、「他社に発注してみようか」となってしまうこともあります。そうなれば、我々にとっても大きな損失ですので、常に新しい提案を行い、クリエイティブを進化させていくことが重要です。
クライアントに常に新たな提案をするため、コルボでは、勉強会やセミナーへの参加も積極的に推奨しています。
部門間が緊密に連携し、全体として高いレベルの成果を追求しています。

デジタルプラットフォーム活用と新たなプロモーション戦略

今後どのようなことに力を入れていく予定ですか?

内堀:基本的には、これまでと同じようにヘルスケア専門のプロモーション分野で事業を展開していきたいと考えています。
ここ最近では、映像部のスタッフが実際に病院に出向き、手術の様子を撮影するといった教育用途の動画撮影の需要が増えています。
また、デジタル化の進展に伴い、製品ごとのオウンドメディアやホームページ制作の仕事も増加してきました。

余談ですが、営業スタッフは全員白衣を持ち、病院訪問時に着用することで患者さんへの配慮を徹底しています。放射線科での作業にも対応できるよう専用の防護服を揃え、病院訪問の際の作法や先生方とのコミュニケーションにも細心の注意を払っています。「コルボでなければ困る」と評価してくださる先生方も多くいらっしゃいます。

今後もコルボらしさを変えずにプロモーション領域を拡大していくということですね

内堀:営業担当がクライアントや学会から得た最新情報を基に、最適なプロモーションを企画しています。学会に実際に参加して得た知見も、社内でしっかりと共有されています。お客さまから信頼されるためには、常に彼らをリードできる知識を持つことが不可欠です。医療業界に特化しているコルボだからこそ、その分野での専門性を日々高め続ける必要があると感じています。

最後に、今後の展望について教えてください。

内堀:ものづくりの姿勢は変えません。医療環境や医師のニーズが変わる中で、我々も柔軟に対応していきたいと考えています。
そのため、デジタルプラットフォームを活用した新しいプロモーションの形を模索していく必要があると考えており、メドピアグループとして、どのように連携をできるかを考えていきたいと思っています。


内堀さんのお話を通じて、コルボがいかにして医療分野におけるプロモーションの最前線を走り続けているのかが明らかになりました。厳格な規制の中でクリエイティブを発揮し、医療業界に貢献するコルボの姿勢は、多くの医療機関や企業から高い評価を受けています。
これからも、時代の変化に柔軟に対応し、さらなる進化を遂げるコルボの取り組みに注目が集まります。

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