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医師国家試験の合格を目指す医学生による連載スタート。Vol.1「医学部生の勉強法について」

医師専用コミュニティサイト「MedPeer」で第119回医師国家試験合格を目指す医学生の連載「119回医師国家試験への道」が始まりました。
連載を行うのは、SNS上で「医学ノート」というアカウント名で、医学知識を分かりやすいデザインで表現し公開している、国際医療福祉大学医学部6年生の植松亮多さん。
初回の連載では、ご自身の自己紹介と勉強法について紹介されています。

連載は、毎週土曜日に「MedPeer」上で公開されます。
▼「MedPeer」で記事を読む。

※MedPeer会員向けに執筆した文章をそのまま掲載しています。


はじめに

連載「119回医師国家試験への道」とは

この連載は、第119回医師国家試験合格を目指す私が、他の医学生や受験者の参考になるように、私自身でまとめた「医学ノート」という医療解説を発信します。

医師の先輩方にとっては、国試や医学生の実情を知る機会になるかと思いますので、ぜひご助言や、医学生の私たちへの応援コメントをいただけますと幸いです。そして、私が119回医師国家試験に不合格になる可能性もありますが、119回の受験生の皆さん、一緒に合格できるように頑張っていきましょう。

今回は本連載を発信する私自身について自己紹介と、勉強方法についてご紹介いたします。

怠惰な中学時代から1浪、そして医学部へ…医師を目指して奮闘します


私は「医学ノート」を配信する医学生です

MedPeer医師会員の皆さま、はじめまして。私はX(旧Twitter)で「医学ノート(@igakunote)」というアカウントを管理している植松亮多と申します。

この「医学ノート」とは、医学知識を分かりやすいデザインで表現して医療系学生に向けて発信しているアカウントで、医学生の私が作成したデジタルノートを他の医学生にも参考にしてもらえたら嬉しいなという気持ちで運用しています。

以前病院見学に行った際、研修医の先生が私の作成したものとは知らずに、私のまとめノートを国試対策としてオススメしてくださったことがあり、Xの拡散力を体感することも多く、嬉しく思っています。

国際医療福祉大学の3期生として入学して現在は6年生です。国際医療福祉大学のカリキュラムは進度が早く、学生の段階でこのようなことができているのは今のカリキュラムや大学の環境や指導してくださる先生方のおかげも大きいと思っています。

私の将来の夢は、勤務医として働きながら得意分野を見つけて専門性を磨くことと、医学情報を分かりやすく伝えることができるようにインフォグラフィックを強みとして持つ医師になることです。

▼このようなデジタルノートを通算で400枚以上作成しています。

反抗期から怠惰な生活…でも大学で一変

私は今でこそ医学生に向けて自分のまとめノートを発信していますが、中高生時代の自分からすると本当に信じられないことです。

というのも、私は静岡県長泉町出身で小学校までは静岡県でしたが、中学校からは愛媛県にある愛光学園に進学しました。お金をかけてもらったにも関わらず怠惰な寮生活を過ごし、恥ずかしい話ですが中学3年生の頃は反抗期で、最下位に近い成績を取ったこともありました。当然、現役で医学部に合格することはできず、1浪して入学しました。

浪人中に勉強習慣がしっかり身についたことに加えて、大学のカリキュラムがうまい具合に自分に合ったのだと思います。大学で真面目に勉強していたら、いつの間にデジタルなまとめノートを作成できるようになっていました。

このような経歴ですので、「まとめノートを作成する人」によくイメージされる、「中高生の時からずっと成績優秀といった優等生」という人物像とはかけ離れておりがっかりさせてしまうかもしれません。

成績の良くない時期が長かったので成績が悪い人の気持ちに共感できますし、勉強至上主義では全くありません。同級生の中には自分よりも勉強できる方々が多くてすごいなと思うこともよくあります。

医学部の勉強で大切なこと

とにかく必要なのは「忍耐力」!点と点がつながった瞬間に気づく面白さ

個人的に医学部の勉強というのは分からないことに耐え続ける力が重要だと思います。医学の新しい分野を勉強する時はどの単語の意味すら分からず、単語の意味を1個1個調べる作業から始めなければなりません。

この最初の全く分からない状態で勉強するときが一番ストレスがかかります。段々と分かってくるまでは眠くなりますし、途中で投げ出したくもなります。
しかし、勉強を進めると全体像が段々ぼんやりと見えてきて各疾患ごとのつながりなどが分かってきます。

医学の勉強で最も面白い瞬間はつながりが分かったときではないでしょうか。一見すると全く関係ない分野でも思いもよらないところでつながったりします。

医学は人間という一つのものについて探求する学問なので、分野が異なってもどこかでつながることが多いのだと思います。

勉強を進めていくとつながる可能性が高まるので医学の勉強は段々と面白くなっていきます。

しかし、このようになるには年単位の勉強の継続が必要になると思います。中高生の頃までの自分はとてもではないですがこのように継続して勉強できる人ではなく、分からないことに耐えられずすぐに投げ出してしまっていました。

また、国際医療福祉大学では低学年のほぼ全ての授業が英語で行われており、基礎医学も英語でした。

基礎医学の授業スライドは1枚目から日本語でも難しい意味の不明な単語が英語でたくさん書いてありました。とにかく再試にかかりたくない一心で1つ1つ英単語を調べることから始めて勉強していました。

英語がそこまで得意ではないため必死でしたし、英語で勉強しなければいけないことに嫌気がさしたことも多々ありましたが、今思うと分からないことに耐える力と調べる力というのはそこで育まれたのかもしれません。

私流、勉強方法

継続のコツ

医学は範囲が膨大なので勉強の継続が何よりも大切です。覚えては忘れてを繰り返して少しずつ長期記憶を作っていきます。

そこで、中高生の頃までは勉強習慣が全く無かった私がおすすめするのは、勉強のルーティン化です。中高生の頃からしっかりと勉強できている多くの医学生からは当たり前でしょと言われてしまいそうですね。

 私は小さい頃から自宅では一切勉強できない人でした。自宅は休息するところだと脳が認識しているのだと思います。中高生の寮生活の頃は自室(自宅)で勉強しなければならないことが多く、集中するのに苦労しました。

大学生になってからは自由に出歩くことができるようになったので、カフェや図書館など特定の場所を決めてとりあえずそこに行くようになりました。

できればある程度遠いところに歩いて行きます。カフェでYouTubeやNetflixを見ようという気にはあまりならないと思います。見るなら自宅でまったりしながら見たいからです。

遠いところまで歩いて来たことによって気軽に帰ることもできないので、1人のときは消去法によって選択肢が勉強しか残らないと思います。

勉強をしに行くという意識ではなくとりあえずカフェや図書館などの特定の場所に行くという習慣を日常的にルーティン化することがストレスを感じずに勉強を継続できることにつながります。

とにかく日常で自分が集中できる特定のお気に入りの場所を見つけて何も考えずに自然にそこに行ってしまうというような習慣を身につけるのがコツだと思います。

今は紙よりデジタル機器での勉強が絶対楽!

私はiPadを活用して勉強しています。この2年間くらいは紙に文字を書いて勉強した記憶がありません。カフェで勉強する時はiPadだけ持っていけば勉強できるので荷物も軽くなり楽ちんです。

低学年の時はiPadを使わず紙に書いて勉強していましたが、今ではあまり効率が良くなかったなと思っています。基礎医学の試験など短期間で膨大な量の暗記をしなければいけないときには、紙に書いて勉強するのも有効だろうなとも思いますが、紙に書いて勉強するにしても基本的には低学年からiPadを活用して勉強する方が医学という膨大な範囲の勉強をするには適しています。

iPadにはとりあえず定番ノートアプリのGoodnotesをインストールしましょう。Goodnotesの使い方などは今後連載で書いていくかもしれませんが、とにかく医学部の勉強では必須といえるアプリだと思います。

▼植松さんがおすすめするアプリGoodnotes

映像授業のメリットデメリット

私は医師国家試験予備校の映像授業を使ったことは一度もありませんが、周りを見ていると映像授業を使っていない人はかなり少数派だと思います。
有名な医師国家試験予備校の映像授業を使うのが現在の医学部の勉強では必須なようです。周りの成績の良い人はかなり低学年の頃から使っているように思います。

自分で独自に勉強を進める方法は予備校講師の考え方に縛られないので、自由なアイデアを思いつきやすいというメリットがある反面、どうしても全範囲を網羅的にはできずムラが出てしまうというデメリットがあります。
自分も効率的に高得点を取ることを目指すならば医学生のうちは映像授業を使っていたと思います。

最後に、読者の皆さまへ

 ここまで長々とお読みいただき、ありがとうございました。今回は新規連載を開始するにあたり、私自身についてと連載の目的、そして勉強法についてご紹介いたしましたが、次回からは私がまとめたデジタルノートを使い、医学解説を公開いたします。第1回は「糖尿病の急性合併症について」です。

本記事はMedPeer医師会員のみなさまに公開しておりますので、医学生のみならず医師としてご活躍されている先輩方にも是非ご覧いただき、ご意見やご質問などもコメント欄にお寄せいただけますと幸いです。医師国家試験合格に向けて頑張っていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!


植松さんの連載は、毎週土曜日に「MedPeer」で配信されます。
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執筆者紹介:植松亮多

国際医療福祉大学医学部6年生。静岡県長泉町出身。愛光学園卒業後に1浪を経て国際医療福祉大学医学部に進学。インフォグラフィックを用いてデジタルノートやスライドを作ることを得意としている。119回医師国家試験受験予定。X(旧Twitter)ユーザー名は「医学ノート」(@igakunote)。118回医師国家試験用の対策ツールは多くの受験生にダウンロードされた。

▼第2回目の連載もMedPeer Styleにて公開中です!


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