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現役臨床医が実際に使ってみた! MedPeer「薬剤評価掲示板」

メドピアが運営する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」。そのユーザーである現役臨床医の先生による、サービスを実際に使ってみた感想などを「Review by Doctors」としてお届けします。

執筆者:call99Q


私も参考にする「薬剤評価掲示板」

医師がよく行う仕事の一つに、薬の効果や副作用を調べることがあります。特に使い慣れていない薬や新薬だと、詳細な情報を必要とします。そして調べていくうちに、疑問が生まれます。

「他の医師はどのように使用しているのだろう」、「似たような薬があるけど違いはあるのか」、「効果や副作用、コストを総合的に考えて使用するか判断したい」などなど。添付文書や論文を読むのは重要ですが、それだけでは知りたい解答にたどり着けないこともあります。

このような時、私はMedPeerの「薬剤評価掲示板」を参考にしています。

実際の使用感

薬剤評価掲示板で薬を検索すると、その効果効能や用法用量などの基本情報が表記され、添付文書のリンクも表示されます。

これだけでも情報をたくさん得ることができますが、これだと普通にインターネットで検索するのと大きな差はありません。

ではMedPeerの薬剤評価掲示板の強みとはなにか?それは「他の医師の処方実感を読める」機能だと私は考えます。

「医師の処方実感を読む」を使ってみた

薬で知りたい項目は「効果」「副作用の頻度・重篤度」「コストパフォーマンス」「コンプライアンス(※1)」などです。「医師の処方実感を読む」と、MedPeer会員の医師が各項目を5段階で評価し集計したパラメータ図が表記され、分かりやすくイメージできます。

他の媒体でも同様のサービスはありますが、薬剤評価掲示板の方が優れている点がいくつもあります。

ひとつは「圧倒的な評価人数の多さ」です。例えば、某媒体における便秘薬Aの評価人数は160人程度なのに対し、薬剤評価掲示板では2,800人を超えています。また評価した医師の背景(年齢、勤務医/開業医、実際の使用経験の有無など)、その病態のファーストチョイス(※2)の薬なども表記されているのが特徴です。

※1)医師の指示通りに患者さんが処方薬を服用しやすいかどうか。
※2)その医師が病態に対して最初に投与すべきと考える治療薬。副作用が少なく有効性がある程度高いとされる薬が選ばれる傾向にある。

公式のキャッチフレーズどおり「新薬を含む3,000を超える薬剤情報と累計60万件以上の医師の口コミ」が収録されていますので、国内で使用されている薬剤情報はほぼ網羅されていると言えます。

口コミも「患者さんが飲みづらいと言っていた」や「副作用に眠気があるが他剤と比較すると軽度であり、患者満足度が高く使いやすい」など、添付文書などで調べても分からない有益な情報がたくさんあります。

私は外来で新規に薬を処方するときや、紹介患者さんが自分の知らない薬を飲んでいたときに、よく医師の処方実感を読んでいます。現在は販売されていない薬の評価もあったりするので、様々な状況で助けてもらっています。

もちろん自分で薬の評価をするのも可能なので、私も新しい知見が得られたときは投稿しています。

まとめ

MedPeerの薬剤評価掲示板は、薬の特徴や医師のリアルな評価を総合的に評価しているので非常に使いやすいです。私自身も診療の際に頻繁に利用しており、今後も活用していく予定です。

編集部注)本記事は一般社団法人正しい医療知識を広める会の協力で執筆いただきました。

一般社団法人正しい医療知識を広める会
正しい医療知識を広めるという理念のもと、質の高い専門知を発信する専門家を増やすためのプラットフォームとしてアザラシライティング塾を運営中。医学生から教授まで、200人以上の多種多様な背景を持つ医師が在籍。


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