Z世代の医学生に卒業後のキャリア、医師の働き方改革について調査しました
現在、医学部6年生が研修医として働きだす2024年4月より、働き方改革が医師にも適用開始します。
また、現在医学部に通っている学生の大半はZ世代と呼ばれるデジタルネイティブ世代です。
同年代を対象とした調査によると、成長ややりがいを求める傾向があると言われています。
また、最近では、医師が起業するということも珍しくなくなってきており、医学部卒業後のキャリアが広がってきています。
そうした医師の働き方やキャリアの多様性が医学部生のキャリア形成にどのような影響を与えるかをメドピアとZEROGATEにて医学部生116名に調査しています。
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医学部卒業後のキャリアは9割以上が「医師として勤務」と回答
調査によると、医学部卒業後のキャリアについて、9割以上の医学生が「医師として勤務」と回答、次いで「起業(5.2%)」となりました。
基本的に、医学部卒業後は、医師として働くと考える医学生がほとんどのようです。
また、医師後として希望する勤務形態は半数以上が「勤務医」となりました。
医学部卒業後のキャリアが多様化しているものの、医学部卒業後は医師として勤務することがスタンダードとなることがわかりました。
キャリアにやりがいや社会的貢献を求める医学生が多い
また、医学部卒業後のキャリアについては「やりがい/社会的貢献」が73.3%となり、Z世代が求めるキャリアと一致していますが、「収入」についても7割近い医学生が重視すると回答していることから、医師という特殊な職業という点から、若干相違があるようです。
医学生も気になる「医師の働き方改革」
医師の働き方改革については「聞いたことがあり、具体的な内容まで知っている(31.0%)」「聞いたことはあるが、具体的な内容までは知らない(66.4%)」と97.4%が認知している結果となりました。
現在の医学部生は働き方改革適用後に医師として従事するため、卒業後のキャリアに大きく関係することからそもそも関心が高く、医学生も高く認知していると考えられます。
医師の働き方改革について医学部生のコメント
医学部生に医師の働き方改革についてコメントを伺いました。
医師の負担軽減については賛成する意見もある一方で、自己研鑽の時間の区別や年収減への不安についてのコメントが多く寄せられました。
医学生の見解
今回の調査について、ZEROGATE(医学生)の見解を伺いました。
キャリアの多様性が広がっても、卒業後は医師として勤務することがスタンダードでした。また、やりがいや社会的貢献を求めつつも、同時にワークライフバランスや収入も重要視する傾向がわかり、バランスの良い職場環境を望む医学生が多いことが推測できるという見解も述べています。そうした特徴はZ世代の調査と類似していることがわかりました。
また、医師の働き方改革については、自己研鑽の時間と残業の時間との境目については、医学生からも危惧する声が上がっており、自己研鑽の時間を取りたいが、すでに指定勤務時間を超えているケースはどのように扱われることになるのかが、医学生が注目する点となっているとのことです。
調査の詳細については、以下をご覧ください。
また、メドピアでは、今回の調査以外にも医師のキャリアや働き方改革について様々な取り組みを行っています。
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